イミテーションゲーム

  • Day:2015.05.26 02:58
  • Cat:映画


第二次大戦時、ドイツ軍の猛攻に劣勢を強いられた連合軍は、打開策として敵の暗号機エニグマの解読にのりだすことになる。
そのために、イギリスは国中からあらゆる分野の天才たちを選別し、ロンドン郊外の軍施設に集め、解読に当たらせた。
数学の天才である主人公アラン・チューリングもその一人として、史上最強の暗号機エニグマの解読に挑戦するが、事態は困難を極めた。
他のメンバーが皆で協力し、何千もある暗号の組み合わせパターンをしらみつぶしに解読しようと試みるが、アランは「機械を打ち負かすのは機械だ」とエニグマに対向する暗号解読機を作ろうとする。
ただただ自分の世界に没頭し、メンバーとはまともにコミニケーションを取ろうとせず、次第に彼は孤立していくこととなる。
自分のやり方が正しいと頑なに信じ、メンバーにもそう訴えかけようとするが、アランは自分の考えを説明するのが得意ではなかった。
そんな彼の姿は、納得させるだけの説明もろくにせず、ただ自分の言うとおりにすればいい、という風に見え、メンバーは当然受け入れてはくれなかった。
仕方なく、アランは会話による説得を省き、無理やり、自分を解読メンバーのリーダーにして言うことを聞かせることを選んでしまう。
これによりアランはさらに孤立していくことになる。
彼に対する鬱憤、一向に進まないエニグマ解読のもどかしさ、苛立ち。
様々な負の感情が入り混じっていく。
アランもまた軍の将校からの解読の催促に、焦りを隠せずにはいられなかった。
そんな中、解読メンバーの補充として登場したヒロイン、ジョアン・クラークとの交流により、アランは他者との会話がいかに大切かに気付かされる。
不満を抱えていたメンバーに真摯に向かい合い、慣れないジョークなどでどうにかコミニケーションを取ろうとしていく。
そんな彼の態度にメンバーも徐々に心を開き、彼の暗号解読機の制作に協力するようになっていった。
こうして、アランは暗号解読機「クリストファー」を完成させ、エニグマを見事解読することとなる。

イミテーションゲームはこの大まかな本筋で流れていくが、その合間ではアランの幼少期、そしてエニグマ解読後のアランも描かれている。
幼少期からアランは変わり者と蔑まれ、同級生からイジメを受ける。だが、親友であるクリストファーだけはそんな変わり者の彼を受け入れてくれる。
やがてアランはクリストファーに友情を超えた愛情を抱き始める。
しかし、夏休み前での語らいを最後にアランとクリストファーは永遠の別れを迎えてしまうのだった。
一方、エニグマ解読後のアランはひとり「クリストファー」の開発を続けていた。
エニグマについては軍の最高機密として口外を禁止され、彼が成した偉業は当然、秘密とされてしまう。
そんな中、彼の家に強盗が入り、警察に通報が入る。
担当の刑事ノックはあまり事件に協力的ではないアランに何か裏があるのではないかと、彼のことを調査し始める。
だが、彼の情報はあらゆる機関から完全に消されており、ノックは国を動かすような大きな事案をアランは秘めていると確信する。
だが、蓋を開いてみれば、彼の身辺を調べて出てきたものは同性愛者である真実だけであった。
当時、イギリスでは同性愛は罪であり、アランは警察に捕まることとなってしまった。
だがノックはその真実に納得できず、彼に尋問を始める。
こうして、彼の口からエニグマ解読について語られることとなる。

 幼少期、エニグマ解読、解読後、この三つの時系列が重なりあうことで、アラン・チューリングという男の生涯が語られることとなる。
そこには彼にしか分からない苦悩が随所に埋め込まれている。
同性愛者という世間から受け入れがたい真実を腹の裏に抱えている。
この真実が大切な人を傷つけるのではないか。常に苦悩がつきまとう。
彼は何より孤独を恐れていた。
幼少期に失った最愛の人クリストファーがその要因を作ったと言っていい。
だからこそ、彼は終戦後も「クリストファー」を開発し続けた。
暗号解読機としてではなく、魂をもったクリストファーという人間を機械として再構築することを望んだのだ。
現代では人工知能と呼ばれる分野のまさに開拓者である。
クリストファーへの愛情が彼を突き動かしていく。
しかし、彼の愛は当時のイギリスでは到底、受け入れられるものではなかった。
作中でもアランのような同性愛者を刑事たちは汚らしいと評しているシーンがある。それが何よりも当時のイギリスを物語っている。
彼はイギリスの法律で罪に問われてしまう。
職を追われ、ホルモン注射による強制的な去勢を行われる。
体は後遺症により震えが止まらない。
それでも彼はクリストファーを愛し、自分からクリストファーを奪わないでくれと涙する。
それまでの作中、決して感情的になることのなかったアランが唯一、心の底から泣き叫ぶ瞬間でもあった。
翌年、アランは苦悩の末、自殺してしまう。
アランが残した「クリストファー」は現代におけるコンピューターの基礎となり現代も息づいている。
だが、その真実は長い間、イギリスの闇の中に眠っていた。
彼の偉業は同時にイギリスの差別の歴史でもあったからだ。
「誰も想像しなかった人物が想像できない偉業を成し遂げる」
幼少期、変人として周囲から虐められていたアランにクリストファーが告げた言葉だ。
彼はそれを生涯、抱えて生きてきた。
イギリス社会から汚らわしいとまで言われてしまう同性愛者が未来ではコンピューターの基礎を作り上げた偉人として語り継がれている。
当時の人々はそのような夢物語を決して想像しなかっただろう。
世間に迎合することなく、自分の信じた道を実直に進んでいく。壮大な夢を抱えながら、世間から理解されずとも努力を惜しまない。
ただ理解し難いという理由で、こうした人々に異端者という烙印を押すのは間違っている。
多様な可能性を探り、より理解しようと努めていく事こそ、より良い世界を作り上げていくのに必要なことなのだというメッセージが、このイミテーションゲーム、しいてはアラン・チューリングの生き方に込められているのではないかと私は思う。
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風立ちぬ 

  • Day:2015.05.09 00:44
  • Cat:感想
数ヶ月前になりますが金曜ロードショーにて「風立ちぬ」が地上波初放送されました
僕は二度目の視聴となりますが、何度見てもジブリのアニメには驚かされます
背景美術や人々の動き、時代背景にいたるまでリアルの追求は実に美しい
ふと思い出しましたが以前、NHKのドキュメンタリー番組※1にて宮﨑駿が特集されていました
シーンのひとつひとつ細かな所にいたるまでリアルさを追求する彼の姿は実に病的で恐ろしくもあった

風立ちぬの主人公である堀越二郎もまた飛行機に対して病的なまでに情熱をかかげる人でした
「私は美しい飛行機をつくりたい」
この言葉を胸に彼は成長し、信念がぶれることなく飛行機の設計家への道を歩んでいきます
しかし、時代は動乱期、戦争へと向かっていく時代です
彼の作る「美しい飛行機」は否応なく「戦闘機」へと姿を変貌していきます
それでも彼は飛行機を作り続けます
自分の作った飛行機がたくさんの人々を戦地へと導き、死を与えていく
その痛みを感じながらも作らずにはいられない
彼は何よりも美しい飛行機が好きでたまらないのです
それが呪われた夢であっても
モノを作る人間というものは少なからず、主人公堀越二郎のように自分の理想を追い求めます
理想を思うばかり、周囲を見ない人間も少なくありません
自分のすべてを理想にのみ向けているからです

作中、二郎はたびたび妹から薄情者だと罵られます
実際、妹が遠路はるばる訪れたというのに忘れていたといって待ちぼうけにします
あるシーンでは潰れそうな銀行に駆け込む人々を対して興味もなく「ふーん」と眺めるだけ
はたまたシベリア※2を貧しい子どもたちに向けて「ひもじくない?これを食べなさい」と差し出します
現代よりも「恥」に関して敏感な時代に生きる者にとって他者からの施しほど恥ずかしいことはありません
まして、貧しい家の子どもにとってシベリアというお菓子はめったに食べれるものではありません
それを簡単に差し出されてしまっては子どもといえど怒るのは当たり前です
少し想像すれば予想できそうな人の感情を彼は推し量ることができない
それ故に彼は「大切な人」すらも知らぬうちに傷つけてしまうことになります
いや、もしくは心のどこかでは気がついているのかもしれません
気がついていても、それでも自分の理想を追い求めずにはいられない
その揺るぎない信念こそが彼を薄情者にしている
他者から薄情者に見えてしまう
それはとても不幸であるかもしれない
けれど、とても気高い生き方でもある
フィクションの中で躍動するノンフィクション
堀越二郎の中に力強く存在するリアル
これこそ、宮﨑駿の生き方なのだろう




1 プロフェッショナル仕事の流儀

久々のグラブル雑記

タイトルの長さはご愛嬌
なんだかんだ未だにグラブル熱が冷めないまま3月も半ばを迎えています
と言っても未だに底辺をウロウロしている雑魚ですが……
一周年記念ということでゼニスシステムなど色々と複雑な要素が追加されましたが、僕自身こういったゲームは今まで経験したことがないので未だに手づかず状態
いいんです。こういうのは偉大なる先駆者様たちが色々と試行錯誤したものを見てから手を付ければ
とまあ、そんな感じでまったりとやっております

そんなこんな明日は久々の団イベ開催ですよ団イベ
前回のエラー悪夢が蘇ります(笑)
なんでも今回は予選本戦と結構仕様が変わるようなので楽しみですね
団に迷惑かけない程度に目玉と犬を狩りします(笑)
たぶんうちの団なら予選は突破できるとは思うんですけど、ガチ勢でもないのにレートがSSSなのがネックですね……マッチングで強い団にあたる可能性が非常に高い
この前の団戦ではそれで痛い目に合いました(個人ランキング上位の人がいる団に当たってしまうなど}
まあ、なるべく強い人と当たらないことを願っています
ちなみにパーティはこんな感じでやっていく予定
111.png
正直、全然育っていないけど……
うん頑張ろう


エル・リシツキー

 時はロシア革命期。
当時のロシアの識字率はとても低く、そのために言語そのものを視覚表現によって伝えることを求められた傾向にあった。
そういった特性をもって生まれたロシア・アヴァンギャルドという芸術運動を代表する作家として、やはり一番に思いつくのはエル・リシツキーである。
彼を語る上で欠かせないものが詩人マヤコフスキーと共同編集し作り上げた「声のために」という書籍である。

この書籍は文字の読めない人に対しても、見るという行為を通して、直感的にそこにあるものを理解させることを理念に制作されたものであり、現在の視覚言語という概念を作りだした。
また書籍として初めてインデックスシステムを導入したことも有名な話である。
この書籍は後世に多大な影響を与える。
まさに革新そのものであった。

 エル・リシツキーは「見る」という行為に長けた人物である。
当時のロシアでの識字率の低さは、つまるところ就学率の低さに起因する。国がそういった教育などの法整備をする余裕が、その当時になかったこともあるだろう。
つまるところ、文字を学べる者は暮らしに余裕のある裕福層だけである。
そういった背景とその頃の世間に渦巻いていた平等な社会を築こうとする動きをエル・リシツキーはしっかりと見ていた。
だからこそ、一般大衆に対しても、視覚言語を利用し、平等に理解が可能な「声のために」を制作したのではないかと私は思う。
自分を取り巻く環境を観察し、それにもっとも望ましい答えを導き出す。
まさに「見る」という思想である。

 人に伝えるためにはどうすればいいか。
それが現代デザインの原点であると私は考えている。
伝えるべき対象をどのように見つめるのか、どのように見るべきなのか、伝えるべき対象と自分との関係性を明白にし、そこからどのように見せるべきか、ということを導き出していく。
この一連の過程こそ、エル・リシツキーの思想を体現している。
それほどまでにエル・リシツキーが現代に残した「革新」は現代デザインに深く根付いてる。
そしてこれからも、それは生き続けていくことだろう

記念すべきグラブル雑記第一弾ですよ第一弾 ※わりとグラブルを知ってる前提で書いてます



タイトルが長くてうっとうしいですね
そんなこんな、はじめてグラブルについての記事書きます

スクリーンショット 2015-01-21 1.52.44

最近になってようやく総合攻撃力とかいうのが30000超えてくれました
はじめて半年以上はたっていますがこのペースは順調なんですかね?
この中で唯一レアリティがRのマリーちゃん(一番端の赤い子)がいますがこれは単に好きだからいれてます
かなり可愛い子なんでお勧めです
おまけに序盤までは結構役に立つ子です
そのうえ、無料ガチャでも出てきます(良心的だね!
でもある程度、キャラが揃うとまるで出番が無くなるんですよ
このゲーム基本的にRのキャラ育てる旨味ってないんですよね……育て方次第でSRくらいの強さとまでは言わないけど、なんとか戦えるくらいになってくれればいいのになぁ
まあ、そんなこんなこのパーティーで挑んでいるのが今回のシンデレラガールズ(1)とのコラボイベなわけですよ
ぴにゃこらた(2)をひたすら狩り続ける簡単な作業です

と言っても、相手の必殺技がふつうに強いですからださせる前にボコボコグサーッ!!しないと簡単に全滅させられます……実際2,3回ヤラれました
とりあえず今は召喚石きらりと剣の泥狙ってちょこちょこやってるとこです
どっちもあとひとつ泥すれば完成なのでもうひと踏ん張りですね(笑)
ただEXはヤれてもHELLはなかなか難しい
エリクシール使わないとクリアできません
まあ、HELLについては別記事で書こうかな
とりあえず今回はこんな感じで


追記 リトルノア事前登録してみました。もしかしたらそれについても書いていくかも



1シンデレラガールズ
モバゲーにて配信中のアイドルマスターシンデレラガールズというゲーム。いわゆるアイマス系列の作品。因みに、推してるアイドルは前川みくと塩見周子。アニメも絶賛放映中。

2ぴにゃこらた
シンデレラガールズ内にでてくる緑のブサイク。アイドル綾瀬穂乃果ちゃんの愛人。
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